カブト・クワガタ|親子で楽しむ!夏の昆虫飼育ガイド決定版|カナブン・カミキリ

2024年7月23日カブトムシ・クワガタムシ,シロスジカミキリ,ハナムグリ,虫、昆虫の飼い方,虫・昆虫,飼育関連のコンテンツ

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この記事では、「カブトムシ・クワガタムシ・カナブン・カミキリムシ」などを一緒に飼育する方法を解説します。

昆虫の詳しい生態は、こちらの記事をご覧ください→日本の「甲虫」図鑑【クワガタ・コガネムシ類】

ゆると

はじめまして。館長のゆるとです!

カブトムシ・クワガタムシの飼育方法を知っている方は多いでしょう。

一方で、カナブン・カミキリムシなどいろいろな種類の昆虫を、1つの虫かごで飼育する方法は知っていますか?

子どもが昆虫を捕まえて、「お家で飼いたい!」と言い出すこともあるでしょう。

夏の昆虫飼育は、親子で楽しめる「最高のイベント」です。

この記事は、子供にも簡単な飼育ケージの作り方飼育方法楽しく観察するヒントなど、「夏の昆虫飼育」を満喫するためのガイド決定版です。

親子で夏を思いきり楽しみたい方は、ぜひ最後までお読みください。

ゆると

それでは本文にレッツゴー!

飼育用品

最低限、必要な飼育用品です。こだわりたい方は、「プラスα」の項目もチェックしてください。

飼育ケージ

夏の昆虫を1〜2匹を飼育する場合は、ダイソーなどが販売する「23㎝×15㎝」のプラケースで十分です。

3匹以上を飼育したい方は、「45㎝×30㎝」など大型の飼育ケージを用意すると良いでしょう。

ちなみにクワガタムシのオスは、個別飼育をオススメします。ケンカした際に、相手の体に穴をあける場合があります。

ゆると

下記はオススメの飼育ケージです。

ゼリー

昆虫たちのエサは、市販のゼリーがオススメです。

昆虫ゼリーは果物より安価で食べやすく、管理・保存も簡単です。

また「多頭飼い」を視野に入れると、昆虫により食性が分かれる「果物」は、上級者向けと言えます。

成虫の飼育だけなら、100円ショップのゼリーで十分飼育できます。

「もっと長生きの限界に挑戦したい」「産卵させたい」という方は、高たんぱくゼリーがオススメです。

床材

手入れが簡単で清潔な飼育ケージにしたい方は、「キッチンペーパー」がオススメです。

成虫のカブトムシなどは、暗い場所を好むだけで、基本的に土に潜りません。

ですので、飼育するだけなら土は必須ではありません。

またキッチンペーパーは、昆虫飼育の宿敵「コバエ」が発生しにくい点も魅力です。

掃除も簡単で、キッチンペーパーを取り換えるだけ。常に清潔な環境を維持できます。

とはいえ、見ごたえのある飼育ケージで観察したい気持ちもあるでしょう。

そんな時は、「昆虫マット」や「完熟腐葉土」をオススメします。

ゆると

昆虫マットが「一部白くなっている」「開封したらにおいがする」場合は、1日〜2日ほど、土を天日干してから使用しましょう。

止まり木

止まり木は、100円ショップのもので十分でしょう。

止まり木の役割は、「転倒防止」と「バトル観察」です。

意外に「転倒防止」は重要で、ジタバタと起き上がれない時間が多いほど、体力を消耗して寿命が短くなります。

昆虫は飼育ケージをよじ登ろうとする習性があり、この時に高確率で転びます。

特にカブトムシは転びやすく、ホームセンターの売り場では、常に2匹くらいひっくり返っています。

「バトル観察」について、昆虫バトルは飼育観察の醍醐味でもあります。ぜひ「止まり木」で迫力満点なバトルを楽しんでください(詳しくは「楽しく観察するヒント」で解説します)。

ゆると

自然の小枝などは、「ダニ」や「寄生虫」が付いている場合があるので注意しましょう。

プラスα

「もっと飼育にこだわりたい!」そんな方には、以下の道具をオススメします。

  • 温度計、湿度計: 飼育ケージの状態をチェックできます
  • 霧吹き: 湿度調節にはコレ一択
  • 歯ブラシ: 昆虫に付いたダニや汚れを払います
  • 菌糸瓶: カブトムシやクワガタムシが産卵したら、菌糸瓶で幼虫を育てます

産卵させる場合は、床材を「昆虫マット」にして、産卵を確認したら、卵を「菌糸瓶」に移動しましょう。

飼育ケージの作り方

「簡単飼育ケージ」と、「見ごたえ飼育ケージ」の2種類の作り方を解説します。

「簡単飼育ケージ」は、安い・清潔・管理が簡単なケージです。

「見ごたえ飼育ケージ」は、自然環境に近い・大迫力・観察がより楽しめるケージです。

ゆると

ご家庭の状況に合わせてお選びください。

簡単飼育ケージ

用意する物:

  • 飼育ケージ
  • キッチンペーパー
  • 止まり木

作り方:

  1. 飼育ケージにキッチンペーパーを敷く
  2. 止まり木を配置
  3. 完成!

見ごたえ飼育ケージ

用意する物:

  • 飼育ケージ(大サイズ)
  • 昆虫マット
  • 止まり木(大1つ、小1つ)
  • 霧吹き
  • 温度、湿度計

作り方:

  1. 飼育ケージに昆虫マットを入れる。厚さは約5㎝
  2. 昆虫マットに、3回〜4回、霧吹きする(ビショビショにならないように注意)
  3. 止まり木(大)を飼育ケージに立てかけ、止まり木(小)を地面に置く
  4. 温度、湿度計を設置する
  5. 完成!

飼育環境と飼育方法

飼育環境について、「カブトムシ・クワガタムシ・カナブン・カミキリムシ」は、おおよそ以下の環境を好みます。

  • 直射日光を避ける
  • 通気性の良い場所
  • 室温は、20℃〜25℃
  • 湿度は、60%〜70%が理想的
  • クーラーで冷えた部屋はNG

もちろん、最適な環境は昆虫によって違いますが、ゼリーを切らさず清潔な環境を保っていれば、短命に終わることはありません。

ゆると

「簡単飼育ケージ」と「見ごたえ飼育ケージ」は、飼育方法が少し違います。
次の章を見ていきましょう。

簡単飼育ケージの飼育方法

簡単飼育ケージでは、基本的に「霧吹き不要」です。

水分は「昆虫ゼリーで十分補給できる」ので、過度な心配はいりません。

エサやり: ケンカしないように、飼育ケージの両端に、ゼリーのみを直置きします(ゼリー容器ごと入れると、不安定になり昆虫が食べづらくなります)。

掃除: 2日〜3日に1回、キッチンペーパーを取り替えます。ゼリーも新しいものに交換します。

飼育のコツと注意点:重要なのは「ゼリーを切らさない」「清潔に保つ」の2点です。

昆虫は体脂肪が少ないため餓死しやすく、いつでも栄養補給できる環境が必要です。

また飼育ケージを清潔に保つことで、病気やコバエの発生を防ぎ、長生きできます。

ゆると

ゼリーで体がベトベトな昆虫がいたら、優しくふき取ってあげましょう。

見ごたえ飼育ケージの飼育方法

見ごたえ飼育ケージでは、定期的な昆虫マット交換が必要です。

エサやり: 毎日ゼリーの減り具合を観察し、2日〜3日に1回交換する。

掃除: 1週間〜2週間に1回、昆虫マットを入れ替える(昆虫マットは「燃えるゴミ」として捨てましょう)。

霧吹き: 湿度計や昆虫マットを観察し、60%〜70%を目安に霧吹きする

飼育のコツと注意点:重要なのは「ゼリーを切らさない」「清潔に保つ」ことですが、「コバエが湧きやすい」点に注意が必要です。

昆虫マットは汚れが目立ちにくいため、飼育ケージの「におい」に注意し、「清潔な環境」を維持してあげましょう。

ゆると

コバエ対策には、「コバエホイホイ」がオススメです。

楽しく観察するヒント

同じ種類の昆虫でも、それぞれに「個性」があり、さまざまな表情を見せてくれます。

この章では、「楽しく観察するヒント」を紹介します。

エサの好みを調べる

いろいろな果物や、味が違う昆虫ゼリーを与えて、どのエサに人気があるか実験してみましょう。

同じ種類のクワガタやカナブンでも、味の好みはそれぞれ違う場合があります。

昆虫バトル

止まり木の中央にゼリーを置くなどして、昆虫同士のバトルを観察しましょう。

同じ種類だけでなく、「カブトムシVSクワガタムシ」のような、異種格闘技戦も大変見所があります。

注意点として、日ごろから同じ飼育ケージで飼育している場合、バトルしないこともあります(すでに勝敗がついているとバトルしません)。

ゆると

昆虫たちは本気でバトルするので、傷を負うことがあります。

ライトで照らす

樹液に集まるような昆虫類は、光に向かって飛ぶ習性があります。

  1. 大きめの飼育ケージに入れる
  2. 上からライトで照らす
  3. 飛び上がる様子が観察できる

昆虫たちの飛び方の違いを観察してみましょう。

交尾行動の観察

同種の昆虫を飼育していると、交尾することがあります。

貴重なチャンスですので、交尾行動を見つけたら、よく観察してみましょう。

寿命について

夏の昆虫たち(成虫)は、ほとんどの種類が数週間〜2か月ほどと短命です。

種類ごとに、おおよその寿命を解説します。

カブトムシ

  • メスの方が長寿な傾向がある
  • オスの成虫寿命:1ヶ月〜2ヶ月
  • メスの成虫寿命:2ヶ月〜3ヶ月

クワガタムシ

  • 種類によって異なり、1ヶ月〜3年
  • 長生きする種類:ミヤマクワガタ、オオクワガタ
  • 短命な種類:ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ

カナブン

  • 短命な場合が多く、2週間〜2か月ほど
  • 主な種類:アオカナブン、クロカナブン、カナブン

カミキリムシ

  • 短命な種がほとんど、1週間〜1か月ほど
  • 主な種類:ゴマダラカミキリ、ミヤマカミキリ、シロスジカミキリなど
ゆると

寿命が長い昆虫は、朽木の中などで越冬します。

まとめ

この記事は、あなたお子様に「夏の昆虫飼育を楽しんでほしい」「最高の思い出を作ってほしい」という気持ちで作りました。

本格的に飼育したい方には物足りなかったかもしれませんが、飼育のヒントや助けになれたなら幸いです。

ゆると

最後までお読みいただき、ありがとうございます!