カブト・クワガタの樹液採集をするならクヌギの木!見分けるコツや樹液酒場の見つけ方も解説!

2022年11月7日カブトムシ・クワガタムシ

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こんにちは!生き物大好きゆるとと申します!

この記事では、

雑木林で昆虫採集したい!

・樹液に集まる昆虫を観察したい!

でもそもそも雑木林って何?

・樹液ってどんな木から出てるの?

そんな方のために雑木林について、樹液採集におすすめの木についてまとめてみました。

雑木林とは?森林との違い

雑木林の特徴・・・木材に向かない価値の低い木々が茂る林。主に薪などに利用される、広葉樹が生い茂った場所

森林の特徴・・・木材価値の高い杉やヒノキなどの針葉樹からなり、商用のために植林された森。里山からその奥の山々まで広範囲に及ぶ。

まとめると、広葉樹がメインになっている森や林。という事になります。

樹液採集ならクヌギの木がおすすめ

コナラ、ミズナラ、タチヤナギなど、樹液に昆虫が集まる木はいろいろありますが、その中でも特にクヌギがおすすめです。

クヌギは他の広葉樹と比べ生命力が強く、くの樹液を出します。樹液を餌にしている昆虫からすれば、たくさん食べられる木のほうがいいですよね。

クヌギの特徴

       写真はクヌギの木、割れ目がオレンジ色になる

分布・・・北海道、青森を除く本州・四国・九州・沖縄に自生 

高さ・・・5~17m 

開花時期・・・3~4月 雌花は小さく目立たない 雄花は10センチほどの黄色いひも状になって垂れ下がる

ブナ科の落葉広葉樹で、ドングリは縄文時代から食用にされている。葉っぱは、葉先の尖った長細い楕円形で、縁はのこぎり状にギザギザがついており光沢がある。若い木ほどきれいに黄色っぽく紅葉する。 

ドングリは2~3センチほどの球形・帽子はライオンのタテガミのような形をしている 

幹は縦に裂け目ができ、裂け目はオレンジ色になる 

         写真はクヌギの葉っぱと、どんぐり

クヌギの見分け方

コナラとの違い

        写真はコナラの葉っぱ

コナラとは葉っぱの形で見分けがつきます。コナラの葉はひし形をしており、クヌギと比べると葉の長さも短めです。

またドングリは長い楕円形で、帽子をかぶった細長いドングリといった形をしています

栗との違い

栗とクヌギはよく似ています。一番簡単な見分け方は、木の上の方を見ると「若いイガイガ」があるので判別できるでしょう。栗のイガイガは春になると作られるため、夏にはもう発見することができます。

アベマキとの違い

アベマキもクヌギとよく似ています。ドングリも同じような形をしています。

見分け方は、葉っぱの裏を見ることです。クヌギは葉の裏も緑色なのに対し、アベマキは細かい毛が密集して生えていて白っぽい色をしています。

またアベマキは樹皮にも特徴があり、触ると弾力がありブヨンとしています。実はアベマキはコルククヌギ、ワタクヌギと呼ばれることもあり、実際にコルクとして使われることもあるそうです。

クヌギの場合は樹皮は非常に硬くまったく弾力はありません。

樹液酒場の見つけ方・集まる昆虫

昆虫が集まるような樹液が出ている場所を樹液酒場といいます。樹液酒場の見つけ方はのポイントは

森の奥ではなく割と入口付近のほうが樹液酒場が多い

森の奥に生えている木よりも、林道沿いや入り口付近の木のほうがかじられた跡が多く、見つかりやすい傾向があります。

カミキリムシが木を食べた痕跡を見つける。

雑木林に入ると、木の根元付近にコブがあったり幹が膨らんで穴が開いているような木を見つけることができると思います。このコブはだいたい人の手の届く範囲にできていることが多く、カミキリムシの幼虫などがクヌギの木を食べた際にできるものです。

ですので、新しいコブであれば樹液が出ている可能性が高くなります。

発酵した樹液を発見する。

カブトムシなどの昆虫は新鮮な樹液よりも、発酵した甘酸っぱい樹液を好む傾向があります。

おすすめの探し方は、ハチやチョウなどが飛んでいる木を探すことです。昆虫の嗅覚は鋭いので虫に探してもらったほうが確実でしょう。

自分の五感を頼りに甘酸っぱい匂いをたどって探す方法もありますが、慣れないうちは難しいと思います。

雑木林に入る服装・注意点

雑木林は危険がいっぱいです。入る際は以下の点を注意しましょう。

昼間に下見をする

雑木林は足場が悪く、朽木・倒木・木の根・下草など注意が必要です。また、夜の森は目印がないため非常に迷いやすく危険です。

そのため昼のうちに下見をして、目印をつけたりするなど夜の危険を減らすことが大切です。

装備を整える

雑木林には、蚊・アブ・毛虫・山ビル・マムシ・ハチなど危険な生物が多数生息しています。暑い日でも、長ズボンと帽子・軍手・シューズは最低限装備しましょう。

ハチ・ヘビに気を付ける

夏から秋にかけて、スズメバチは気性が荒くなります。

オオスズメバチの場合は、地面の下に巣を作るため知らずに踏みつけることがないよう周りにハチが飛んでいる場所はないか注意しましょう。

また、スズメバチは自分の餌場を守ろうとする習性があるため、木に近づくと「カチッ、カチッ」と歯を鳴らして威嚇してくることがあります。その場合は刺激せずにそっとその場を離れましょう。

雑木林を探索する際は、藪に足を入れることも多々あると思います。

遭遇率はあまり高くありませんが、マムシやヤマカガシなどの毒ヘビに注意しましょう。

単独で行動せずに、大人数人と行動する

万が一ケガをしたり、スズメバチや野生動物に襲われる危険もあるので子供だけでなく、大人の場合も複数人で行動しましょう。

まとめ

昼と夜では全く顔ぶれの変わる樹液酒場。たくさん昆虫が集まっていた時の感動はひとしおです。

ケガなく楽しい昆虫採集にしましょう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。