※Sさんへ「ヒキガエル冬眠について」のメッセージ返信
先日、アズマヒキガエルの冬眠方法についてメッセージをいただきました。
内容は「冬眠、クーリングなど、春までのヒキガエル飼育について教えてほしい。」とのことでした。
しかしメールサーバーの不具合で返信できませんでしたので、トップページに内容を掲載させていただきます。
【Sさんへ】
はじめまして、丁寧なメッセージをありがとうございます。
冬眠について、結論から申し上げますと「5℃以下(床土が凍らない程度)で温度が安定した暗い場所」が良いです。
100%冬眠成功するわけではありませんが、私の場合は今まで失敗したことがありません。
ちなみに、冬眠が失敗する最大の原因は「冬眠中の気温・室温が、10℃を超える」ことです。
カエルはトカゲに比べて低温に強いため、冬眠中でも動き回ることがあり、気温が高いと代謝が活発になり餓死します。
ですので、屋内・屋外を問わず「低温で温度差が少ない場所」の確保が重要です。
冬眠は、野生下でも100%成功するわけではないので、むしろ環境を管理できる飼育下の方が成功率は高いと思います。
例えば、野生下の冬眠リスクは次のようなことがあります。
- 凍結死してしまう
- 雪解け水などによる溺死
- モグラなど、冬も活動する哺乳類に食べられる
- 日当たりの良い場所で冬眠し、冬に目が覚めて動き出し、朝夕の温度差で死んでしまう
さて、一例として私の飼育環境を紹介します。
- 冬眠場所・・・外の物置小屋(-2℃〜10℃)
- 期間・・・11月前半〜雪解け後、地蜘蛛が出始める頃まで
- 床材・・・底に軽石を敷き、上は黒土。シェルターは野菜の苗用の黒いポット
- 水入れ・・・100均の手のひら大の器
- 冬眠方法・・・飼育ケージ内のレイアウトはそのままに、黒土をいつもより多めに入れて、春まで物置に置くだけ。
去年は暖冬で、何度もシェルターから出た形跡があり心配でしたが、元気に春を迎えてホッとしました。
私はどちらかというと、冬眠明けの判断の方が難しく感じるので、そのうちブログ記事にしたいと思います。
このメッセージが少しでもお役に立てれば幸いです。他にも質問等ありましたら、お気軽にご連絡ください。
身近な生き物図鑑 館長ゆると
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