カエル飼育の壁、拒食とエサを食べない理由・原因と対処方法!

2024年6月11日両生類の飼い方,拒食・病気など

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こんにちは!生き物大好きゆるとと申します!

この記事では、

・カエルを我が家にお迎えしたけどエサを食べてくれない

・以前は食べていたのに急に食べなくなった

・エサを食べない理由を知りたい

・エサを食べてくれる方法を知りたい

という方向けの内容になっています。病気が原因の拒食については解説していないのでご理解ください。それでは行ってみましょう!

拒食はよくあるが、死因の第一位は餓死

初心者に限らず、エサを食べない状態が何日も続くことはよくあります。特に我が家にお迎えしたばかりだったり、ある日突然エサを食べなくなると心配になります。個体によっては1か月以上絶食するものもいますが、あまりに長期間食べなければ痩せこけて死んでしまうため、とにかく食べてもらうために全力で臨みましょう。

拒食の原因と対処法

生餌以外を与えている、同じエサばかりで飽きてしまった

人工飼料を主食にしている・・・

昨日まで食べていたのに突然食べなくなることがあります。食いつきが悪い時や食べなくなったときは基本に返り生餌を与えてみましょう。

同じエサばかりで飽きてしまった・・・

カエルも同じエサには飽きることがあるようです。人工飼料でも数種類でローテーションしている方もいるようです。生餌も同じですが、たまには違うエサを用意してみましょう。

カエルが人間、飼育環境に慣れていない

捕まえたばかりの個体や、ペットショップから購入したばかりの個体に起こりやすいです。

とぼけた表情をしているカエルですが、意外とストレスに弱く神経質な面があります新しい飼育ケースや人間のいる環境に慣れさせることから始めましょう。

具体的には、

・飼育ケースを静かな場所に設置する

・飼育ケースに布などをかぶせて視線を感じないようにする

・エサ皿などに生餌を乗せて、飼育ケース内に置きっぱなしにする、「置きエサ」で様子を見る

ピンセットや人間を敵視していることもあるので、落ち着いた環境を作り、置きエサで様子を見るのが良いでしょう。

人間がカエルに慣れていない

人間の側に問題がある場合です。

飼育ケースの上から覗き込んでカエルを観察している・・・

カエルは自然界では食べられる側の生き物なので、上からの視線に強いストレスを感じます。観察する際は飼育ケースの横から見るようにして、カエルの目線の高さで観察するようにしましょう。

飼育ケースを乱暴に扱ったり、頻繁に移動さている・・・

自分よりはるかに大きい生き物が住処を揺らしたり持ち上げたら、人間でも恐怖を感じるはずです。落ち着ける環境を作ってあげましょう。

スキンシップを求めてカエルを頻繁に触っている・・・

カエルの体温は人間より10℃以上も低いため、素手で触ると熱すぎて弱ってしまいます。また、カエルは懐く生き物ではないので過度のスキンシップは人間を敵だと認識することになってしまいます。人間は無害だとカエルが分かってくれるまでは、最低限の接触に留めましょう。

ピンセットからエサ食べさせようとカエルを追いかけまわしている・・・

カエルの食べる姿を見たかったり、人工飼料に慣れさせるために無理に追い回すと、ピンセットや人間は敵だと判断されてしまうので、まずは食べてもらうことを第一に考えましょう。

エサが大きすぎる、苦手なエサを与えている

カエルの生態に合っていないエサを与えている・・・

例えば、自然界では木の上や葉っぱの上で生活しているカエルならば、ハエや飛ぶ昆虫に興味を示しますが、ミミズなどはあまり食べません。逆にヒキガエルのような地上で生活するカエルは、ミミズやダンゴムシを好みますが、ハエなどにはあまり反応しません。カエルの生態に合ったエサを与えましょう。

危険なエサを与えている・・・

よく例に上がるのはミルワームですが、噛む力が強いのでカエルがケガをする場合があります。その他にも、ハチやオサムシなど毒を持った昆虫は体調を崩す原因にもなります。毒虫やかみつく力が強い虫は避けましょう。

特定のエサに対して過去にトラウマがある・・・

危険なエサにも似ていますが、コオロギやバッタなど食べる際に抵抗されたり噛み付かれたりして、エサに対して恐怖を持ってしまうと似たような色合いやシルエットのエサは食べなくなってしまいます。コオロギやバッタを与える際は、後ろ足を折るなどケガをしないようにしたり、いつもと違うエサを与えてみましょう。

大きすぎて飲み込めない・・・カエルはおおよそ顔のサイズほどのエサまでは食べますが、あまり大きいと飲み込めないことがあります。また、大きすぎるエサは敵だと思ってしまうので避けましょう。

飼育ケースの温度が低い、お腹が減っていない

飼育ケース内の温度が低く、内臓の代謝が落ちている・・・

カエルは20℃を下回ると代謝が落ち始め、10℃以下になると冬眠します。ですので、温度が低い環境では内臓の動きが鈍くなり消化するまで時間がかかったり、代謝が落ちていてエサを食べる間隔が長くなっている可能性があります。飼育ケース内の温度は20~25℃になるよう調整すると解決することがあります。

飼育ケースが汚れている、カエルが脱水を起こしている

霧吹きや水場の確保など湿度が足りていない・・・

カエルは皮膚から水分を補給するので、十分な湿度か体が入るくらいの水場を必要とします。水場を設置するのがおすすめですが、こまめな霧吹きも効果があります。

飼育ケースから臭いがする、汚れている・・・

決まった掃除の日以外でも、臭いがしたら床材を交換したり、汚れていないように見えても水場の水を毎日交換するなど衛生面を改善してあげると食欲が回復しやすくなります。

野生では繁殖期が始まっている

野生では繁殖期に入るとエサを食べなくなることが多いです。環境やエサを改善しても食べない場合は、カエルが繁殖期を迎えているかどうか調べてみることをお勧めします。これは生理的な問題なので、飼育環境を整えていつでもエサが食べれるように準備しておきましょう。

長期間食べていない場合はカロリーの高いエサを与える

拒食が1か月など長期にわたる場合は、ハニ―ワームなど高カロリーなエサを与えて体力が早く戻るようにサポートしてあげましょう。注意点として、ハニ―ワームは脂肪分が多いためメインのエサとして常用するのはやめましょう。

どうしても食べないなら野生に返す選択肢もある

野生のものを捕まえて飼育している場合は、拒食で死なせてしまうことを考えれば、捕まえてきた場所に逃がしてあげるのも選択肢の一つです。ペットショップで購入したものについては、海外原産のカエルはもちろんですが、国産のカエルでも絶対に逃がしてはいけません。日本のカエルでも、もともとその地域に生息していなかったり、地域ごとに独自の進化をしていて見た目が同じでも遺伝子が違うことがあるためです。日本の固有種でも、生態系に大きな被害を出してしまうと、指定外来種に指定されます。

指定外来種を詳しく知りたい方は、一つの事例として北海道の自然環境課のページをご覧ください

まとめ

・生餌を飼育ケース内において置く、置きエサをしてみる

・カエルに危害を加えないエサ、好物のエサを与える

・飼育ケースを清潔にし、25℃前後に温める

・カエルとの接触を最小限にし、落ち着ける空間を作る

初心者もベテランも拒食するたびに心配になりますが、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございます。

カエルのエサについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので参考にどうぞ

ヒキガエルにおすすめのエサ5選!