飼いたくなる日本のカエル6選!捕まえ方や飼育の難易度も考察!
こんにちは!生き物大好き、ゆるとです!
この記事では、
・カエルを飼ってみたいけど外国産は何となく怖い
・捕まえたカエルを飼ってみたい
・自分に合ってるカエルを探したい
・カエルの鳴き声を楽しみたい
というあなた向けの内容になっています。それでは行ってみましょう!
カエルには3つのタイプがある
陸上棲タイプ
主に陸地で生活しているタイプのカエル。
・飼育ゲージが小さめでも飼育できる
・ジャンプ力が弱く、あまり動き回らない
・カエルの中では乾燥に強い
・ほかのタイプに比べると飼育が楽
このようなカエルが好みの方は、陸上棲タイプのカエルが良いと思います。
樹上棲タイプ
窓に張り付いていたり、草木の上で生活しているタイプのカエル。
・飼育ゲージは縦長だと飼いやすい
・草や木を配置した、立体的なレイアウトが好き
・テラリウム水槽で、カエルも背景も楽しみたい
・カエルの体色が変わるのを楽しみたい
このようなカエルが好みの方は、樹上棲タイプのカエルが良いと思います。
半水棲(水棲)タイプ
水辺に生息していて、水への依存度が高いタイプのカエル。
・飼育ゲージは半分が水場、半分が陸地にセッティングする(完全な水棲は魚と同じ飼い方)
・アクアリウム水槽が好き、飼育経験がある
・ジャンプ力が強い、泳ぐのが早い
・鳴き声を楽しみたい
このようなカエルが好みの方は、半水棲タイプのカエルが良いと思います。
日本のカエル6選
ニホンヒキガエル(アズマヒキガエルも含める)
陸上棲タイプ
飼育難易度・・・★ 初心者向け
分布・・・日本全国
体長・・・6~18cm メスのほうが大きい
エサ・・・肉食性で小型の昆虫やミミズなど
寿命・・・10年
※アズマヒキガエルとニホンヒキガエルは生態、見た目の特徴がほぼ同じため、ここではひとまとめにして記載します。なお見分け方は目と鼓膜までの間の距離に比べ、鼓膜の直径が大きいものはアズマヒキガエルになります。
日本の固有種でずんぐりした体形で四肢は短く、動きが遅い大型のカエル。
夜行性で昼間は倒木や石の下などで休んでいおり、住宅地や公園で見かけることもある。水辺から離れた場所にいることが多い。
身に危険が迫ると、後頭部の耳腺という大きいコブや全身のイボから、白っぽい粘液を出す。この粘液には毒が含まれており、皮膚につくと炎症を起こしたり、口に入ると嘔吐・下痢・幻覚・心臓発作などを起こすことがあり危険。
めったなことでは毒を出さないので、やさしく接して触ったら手を洗うことを心がければ大丈夫です。
こんな方におすすめ!
・小さめの飼育ゲージで飼いたい
・掃除や世話が楽
・鳴き声は静かなほうがいい
・初めてカエルを飼う
捕まえ方
春先の繁殖期、または夜に街灯近くなど餌を食べに来たところを捕まえるとよいでしょう。
2~5月頃に始まる繁殖期では、オスのカエルがメスに抱き付きまくる「カエル合戦」が繰り広げられます。この時期には夜になると産卵場所に無数のヒキガエルが大集結するので、場所を特定できれば確実にゲットすることができます。
夜に探す場合は、お寺や住宅街など人の生活圏に潜んでいることがよくあるので身近に自然がある場所や、ヒキガエルの隠れ家がありそうな雑木林の近くなど探すとよいでしょう。
※ヒキガエルの詳しい飼育方法はこちらのリンクからどうぞ
【ヒキガエル入門のすゝめ】飼育しやすく表情豊かな“のんびり屋さん”に癒されよう!
ニホンアマガエル
樹上棲
飼育難易度・・・★★ やや初心者向け
分布・・・北海道、本州、四国、九州
体長・・・2~4cm メスのほうが1~2cm大きい
エサ・・・肉食性で主に小さな昆虫
寿命・・・5~10
水田や人家の庭先、森林などほとんどの場所で見ることができる。
吸盤があり木や壁を登るのが得意で、雨が降る前に「グェッグエッ」と低く鳴く。また体色を大きく変えることができ、カエルの中でもかなり色変わりが激しい。
皮膚からは弱い毒を分泌しているため、触った後は必ず手を洗いましょう。目をこすったりすると、最悪失明する場合があります。
こんな方におすすめ!
・小さめの飼育ゲージで飼いたい
・かわいらしいカエルが好き
・初めてカエルを飼う
・テラリウム水槽でカエルも背景も一緒に楽しみたい
捕まえ方
雨上がりの草地や、夜の自動販売機、街灯近くなどでよく見られるので、軍手や虫網などで捕まえるとよいでしょう。
アマガエルの詳しい飼育方法については下のリンクからどうぞ
初めてでも大丈夫!ニホンアマガエルの飼育方法やエサなど解説!
シュレーゲルアオガエル
樹上棲
飼育難易度・・・★★★ やや中級者向け
分布・・・本州、四国、九州
体長・・・4~6cm メスのほうが2~3cm大きい
エサ・・・肉食性で小型の昆虫など
寿命・・・5~7年
ニホンアマガエルとよく似た小型のカエル。日本の固有種で、研究していたドイツ人学者のシュレーゲルが名付け親。
体色の変化はアマガエルほど極端ではなく、明るい黄緑から暗い緑になる程度で模様がなく緑一色なのが特徴。鳴き声が特徴的で「ココココココッ」と落ち着いた美しい声で鳴く。
こんな方におすすめ!
・小さめの飼育ゲージで飼いたい
・かわいらしいカエルが好き
・鳴き声に癒されたい
・テラリウム水槽でカエルと背景を楽しみたい
捕まえ方
夜に自動販売機や街灯に集まったところを採取したり、繁殖期の4~8月になると鳴き始めるので鳴き声を頼りに水田で捕まえるなどが良いでしょう。
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル、モリアオガエルの見分け方
アマガエルには目の後ろに茶色いラインがあるのに対し、シュレーゲルアオガエルは緑一色。
左がアマガエル 右がシュレーゲルアオガエル
モリアオガエルは背中に模様があり、目の周りが赤い、シュレーゲルアオガエルは背中に模様がない、目の周りが黄色い特徴がある(下の写真はモリアオガエル)。
トノサマガエル
半水棲
飼育難易度・・・★★★★ 中級者向け
分布・・・北海道、本州、四国、九州
体長・・・5~10cm メスのほうが2~3cm大きい
エサ・・・肉食性で小型の昆虫など
寿命・・・3~10年
緑色のラインと褐色の体のコントラストが美しいカエル。繁殖期にはオスの全身に金色の婚姻色が出てきらびやかな体色に変化する。
ジャンプ力が強く、泳ぐのも速い。「ググググッ、ググググッ」と鳴き、毒はない。
こんな方におすすめ!
・大きめの飼育ゲージで飼育を楽しみたい
・魚の飼育経験がある
・アクアテラリウムを作ってみたい
・カエルの迫力を楽しみたい
捕まえ方
水田付近でよく見かけられるので歩いて探し、水に飛び込む音が聞こえたら水中を探して網で捕まえるのが良いでしょう。また、夜に鳴き声をたよりに探して網で捕まえるのが良いでしょう。
ヤマアカガエル
半水棲
飼育難易度・・・★★★★ 中級者向け
分布・・・本州、四国、九州
体長・・・4~8cm メスのほうが2~3cm大きい
エサ・・・肉食性で小型の昆虫など
寿命・・・5年
枯れ葉のような茶褐色が美しいカエル。どちらかと言えば山林に生息していることが多く、「キャルルル、キャルルル」という不思議な鳴き声で鳴く。
ジャンプ力が高く、泳ぐのも速い。縄張り意識はほとんどなく、無毒。
こんな方におすすめ!
・大きめの飼育ゲージで飼育を楽しみたい
・魚の飼育経験がある
・アクアテラリウムを作ってみたい
・鳴き声を楽しみたい
捕まえ方
繁殖期1~4月には水田や池などの水域に集まるので、鳴き声を頼りに探して網で捕まえるのが良いでしょう。
ニホンアカガエルとタゴガエルとの見分け方
ニホンアカガエルのあご下は真っ白なのに対し、ヤマアカガエルはあご下に黒い斑点がある。
タゴガエルはあご下に薄く墨を垂らしたような模様が胸のあたりまであることで見分けることができる。
カジカガエル
半水棲
飼育難易度・・・★★★★★ 上級者向け
分布・・・本州、四国、九州
体長・・・4~7cm メスのほうが2~3cm大きい
エサ・・・肉食性で小型の昆虫など
寿命・・・8年
褐色の平べったい体形をしており腹は白で無毒。山地の渓流などに生息する日本の固有種で、古くから鳴き声を楽しまれてきたカエル
カエルの中で最も美しい鳴き声で清流の歌姫とも呼ばれ、「フィフィフィフィフィフィ」とシカの鳴き声に似ているため河のシカという意味でか「カジカ」と名付けられた。
こんな方におすすめ!
・大きめの飼育ゲージで飼育を楽しみたい
・渓流のようなレイアウトの水槽を鑑賞したい
・美しい鳴き声に癒されたい
・テラリウム水槽でカエルと背景を楽しみたい
捕まえ方
4~7月の繁殖期に山に入り、声がする川を見つけたら石の上で鳴いているカジカガエルを見つけて、網で捕まえるのが良いでしょう。アマガエルに近い動きなので、見つけてしまえば意外と簡単に捕まえられるかと思います。
オタマジャクシから育てるのもアリ!
・カエルを見つける、捕まえるのが難しい
・オタマジャクシからの成長が見たい
・どんなカエルに成長するのか楽しみたい
このような方は、オタマジャクシから飼育するのも楽しいと思います。
オタマジャクシの飼育はどの種類でもほとんど同じなので、比較的飼いやすいと思います。
注意点として、多数匹育てていると、カエルになったときに数が多くて飼いきれなくなることがありますので、育てる場合は数匹程度にしましょう。
オタマジャクシの詳しいし飼育法法は下のリンクからどうぞ
「オタマジャクシのエサは?飼い方は?カエルになるまでの育て方!」
絶滅危惧種の指定に注意
悲しいことに近年急速な勢いでカエルたちの住処がなくなってきています。
私が子供の頃よく捕まえていたカエルたちも、今では絶滅危惧種に指定されているものがあります。
野生のカエルを捕獲する際は、お住いの都道府県等で絶滅危惧種に指定されていないかお確かめください。
最後まで責任をもって飼育する
野生のものを捕まえたり、ペットショップから購入した場合、飼いきれなくなって外に逃がすのは絶対にやめましょう。
国産のカエルであっても、生まれた場所と違うところに逃がせば「国内外来種」になり生態系を脅かしてしますことがあります。また、飼育しているうちに、カエルが何らかの感染症にかかってしまうことがあり、自然に返すことで同じ種類のカエルに感染症が広がってしまうことがあります。
カエルにとって飼育しているあなたは、全知全能の神様です。カエルが幸せになるのも不幸になるのもあなた次第です。
お互いに気持ちよく生活できるように責任をもって飼育しましょう。
まとめ
・カエルには陸上棲、樹上棲、半水棲(水棲)の3タイプがある
・陸上棲のカエルは初心者向け
・樹上棲のカエルはやや初心者向け
・半水棲(水棲)のカエルは中級者向け
・初めて飼育するなら「ニホンヒキガエル」「ニホンアマガエル」
・鳴き声を楽しみたいなら「カジカガエル」「シュレーゲルアオガエル」「ヤマアカガエル」
・ダイナミックさと派手な婚姻色を楽しみたいなら「トノサマガエル」
・生息地域によっては絶滅危惧種指定されてる場合がある
・最後まで責任をもって飼育する。
以上です。最後まで読んでくださりありがとうございます。 素敵なカエルライフをお楽しみくださいね。