日本の「両生類」図鑑

2024年7月4日両生類,未分類,生態データ図鑑

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ゆると

日本に生息する「両生類の生態」をまとめたページです。
詳しい生態や飼育方法などは、以下のリンクからどうぞ。

詳しい生態やコラムはこちら→両生類(カテゴリー)

飼育方法はこちら→両生類の飼い方(カエル・イモリなど)

ニホンアマガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アマガエル科
  • 学名:Dryophytes japonicus
  • 分布:北海道、本州、四国、九州(屋久島より北)
  • 体長:2cm~4.5cm
  • 活動時期:4月~11月、気温が低下する冬は地中で冬眠する
  • エサ:昆虫、クモ、等
  • 寿命:5年~10年
  • 生息環境:水田、湿地、池、森林など
  • 繁殖期:5月~7月、卵は2日~3日ほどで孵化する

生態の特徴:

北海道から本州、九州に広く分布するカエルの一種。水田や森林などのほか、都市部でみられることもある。産卵期には水田、池などに20個〜30個ほどの卵を続けて産みつける。体色は背中側が黄緑色、腹部が白色であることが一般的だが、周辺環境の変化に応じて背中側が暗褐色に変色する場合もある。

参考サイト:

シュレーゲルアオガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アオガエル科
  • 学名:Zhangixalus schlegelii
  • 分布:本州、四国、九州、五島列島
  • 体長:4cm~5cm
  • 活動時期:3月~10月
  • エサ:成体では昆虫、節足動物、等。幼生では水生昆虫、岩に付く藻類、等。
  • 寿命:不明(近縁種のモリアオガエルは野生下で6年ほど)
  • 生息環境:水田、森林、湿地
  • 繁殖期:主に4月~5月、地域によって2月~8月までばらつきがある

生態の特徴:

樹上性であり、指先に発達した吸盤を備えている。産卵期には水田や湖周辺など止水域の近辺に穴を掘り、200〜300個ほどの卵を白い泡で包んだ卵塊を産みつける。孵化後は降雨によって増水した巣穴から近辺の止水域に流れ込み、水中での活動を行う。

参考サイト:

アマミイシカワガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アカガエル科
  • 学名:Odorrana splendida
  • 分布:奄美大島
  • 体長:7.4cm~13.7cm
  • 活動時期:1月~5月
  • エサ:昆虫、ナメクジ、ミミズ、等
  • 寿命:不明
  • 生息環境:自然林内を流れる河川周辺、木の洞や岩の割れ目など
  • 繁殖期:1月~5月

生態の特徴:

奄美大島のみに分布する日本固有種。背面の体色は緑を基調として黒褐色の斑紋が散らばっている。自然林における河川周辺、林道などでみられることが一般的。繁殖期には河川、渓流などの周辺で鳴き声を聞ける。環境省レッドリストにて絶滅危惧IB類に指定されており、捕獲、譲渡などが禁止されている。

参考サイト:

カジカガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アオガエル科
  • 学名:Buergeria buergeri
  • 分布:本州、四国、九州
  • 体長:オス3.3cm~4.5cm、メス4cm~8cm
  • 活動時期:4月~10月
  • エサ:昆虫、クモ、等。幼生は藻類を食べる
  • 寿命:不明(近縁種のモリアオガエルは野生下で6年ほど)
  • 生息環境:山地における渓流、湖、森林など
  • 繁殖期:4月~7月、浅瀬の転石の隙間に計500個ほどの卵を産みつける

生態の特徴:

樹上性で、4本の肢全てに吸盤を備えている。古くから美しい鳴き声で知られ、詩歌にも登場した。幼生は急流でも流されないように、発達した吸盤状の口器で、転石などに張り付く。

参考サイト:

ニホンヒキガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、ヒキガエル科
  • 学名:Bufo japonicus
  • 分布:中国地方全域(島根半島を除く)四国および九州全域、屋久島、種子島など
  • 体長:8cm~17.6cm
  • 活動時期:5月~10月、夏から秋にかけて活動が活発化する
  • エサ:昆虫、ミミズ、サワガニ、など
  • 寿命:野生下で3年~5年、整った飼育環境下では10年生きることがある
  • 生息環境:低地から山地の森林、農耕地、公園、海岸周辺
  • 繁殖期:5月~10月、但し地域差が大きく、1月~3月に繁殖した例がある

生態の特徴:

夜行性、成体は森林や民家周辺など水辺から離れた場所でみられることがある。繁殖期には池や湿地などに集まり、水中に1,500個〜14,000個の卵を産みつける。身の危険を感じると、皮膚や耳栓から乳白色の毒を分泌する。

参考サイト

ナガレヒキガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、ヒキガエル科
  • 学名:Bufo torrenticola
  • 分布:北陸地方から紀伊半島南部
  • 体長:7cm~16.8cm、雌個体が比較的大型
  • 活動時期:4月~9月、繁殖期が過ぎた後に1か月程度休眠する
  • エサ:昆虫、ミミズ、サワガニ、など
  • 寿命:不明(近縁種のアズマヒキガエルは野生下3年~4年、飼育下10年)
  • 生息環境:標高50m~1,700mの渓流周辺、樹林
  • 繁殖期:4月~5月、渓流の底にある石、倒木などに2,500個ほどの卵を産みつける

生態の特徴:

体色は背が灰褐色や赤褐色で、個体によっては斑点状の模様が入っている。幼生は近縁種と比較して口が大きく、成体は水かきが大きい特徴がある。主な生息域である渓流周辺の開拓、森林伐採などで個体数が減少しているとされており、京都府、奈良県、福井県などではレッドデータブックに掲載されている。

参考サイト:

ミヤコヒキガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、ヒキガエル科
  • 学名:Bufo gargarizans miyakonis
  • 分布:宮古諸島(池間島,宮古島,伊良部島,下地島、来間島)
  • 体長:6.1cm~11.9cm
  • 活動時期:低地における畑、森林、草地、など
  • エサ:昆虫、陸貝、ミミズ、メクラヘビ、等。
  • 寿命:8年ほど
  • 生息環境:低地における草地、森林、サトウキビ畑
  • 繁殖期:9月~翌3月、繁殖期には止水域に12,000〜14,000個ほどの卵を産みつける

生態の特徴:

主に地上で生活し、アリ、ミミズなどを捕食する。危険を察知すると目の後ろにある耳腺から毒を分泌するほか、皮膚からも弱い毒を分泌する。近縁種の日本ヒキガエルと比較して一か所の繁殖地に長くとどまりやすい。孵化した幼生の多くは3月以降に幼体になる。

参考サイト:

オオヒキガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、ヒキガエル科
  • 学名:Bufo marinus
  • 分布:小笠原諸島、大東諸島、先島諸島(原産国はアメリカ合衆国、エクアドルなど)
  • 体長:8cm~16cm(24㎝の個体が発見されたこともある)
  • 活動時期:ほぼ通年、生息地の気温と降雨量に影響される
  • エサ:昆虫、ミミズ、カエル類、小型哺乳類、等
  • 寿命:野生下で数年から10年
  • 生息環境:サトウキビ畑、森林、河川、海岸、住宅地など
  • 繁殖期:ほぼ通年、池や水たまりなどに8,000~25,000個の卵を産みつける

生態の特徴:

夜行性、昼間は石や倒木などの隙間に留まる。幼生は摂氏42.5度程度までの高温に耐性があるとされており、北米、中南米に自然分布している種類。他のヒキガエル属と比較して大型の毒腺を持ち、同種を捕食したヘビや犬などが命を落とすことがあるとされている。

参考サイト:

タゴガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アカガエル科
  • 学名:Rana tagoi
  • 分布:本州、四国、九州、五島列島
  • 体長:3cm~5cm
  • 活動時期:1月~6月、6月以降も幼生、幼体がみられる
  • エサ:昆虫、クモ、陸貝、など
  • 寿命:不明(近縁種のニホンアカガエルは野生下で2年~3年)
  • 生息環境:低山地から山地の森林、沢沿い
  • 繁殖期:1月〜6月の内1か月〜2か月(生息環境によって変動)、伏流内に60個~110個の卵を産みつける

生態の特徴:

森林で生息、繁殖し、卵から幼体になるまでは生まれ持った卵黄のみで成長できる。外見が似通った種が複数存在しているが、タゴガエルは水掻きが比較的発達していない、斑紋の色が異なるといった特徴がある。繁殖期には穴の中で鳴き、くぐもった音が聞こえる。

参考サイト:

ニホンアカガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アカガエル科
  • 学名:Rana japonica
  • 分布:本州、四国、九州、隠岐、大隈諸島
  • 体長:オス3.5cm~6.5cm、メス4.5cm~7cm
  • 活動時期:12月~翌9月
  • エサ:昆虫、クモ、等。幼生の時期には藻類や動物の死体などを食べる。
  • 寿命:野生下で2年~3年
  • 生息環境:主に平地の草原、森林、湿地、水田
  • 繁殖期:1月~3月、水田や湿地などの水辺に500〜3,000個ほどの卵を産みつける

生態の特徴:

成体は主に地上で活動し、潜水が得意ではないとされる。気温が低下すると落ち葉の下に潜って冬眠するが、生息地の気温によっては冬眠せずに活動することがある。近年では水田や森林の整備、開拓が進んだことに伴って個体数が減少しつつある。

参考サイト:

ヤマアカガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アカガエル科
  • 学名:Rana ornativentris
  • 分布:本州、四国、九州、佐渡
  • 体長:4.2cm~7.8cm
  • 活動時期:1月~10月、10月後半~12月までは水底で冬眠する
  • エサ:昆虫、ミミズ、ナメクジ、等
  • 寿命:野生下で4年~5年
  • 生息環境:丘陵地または山地における森林、池、湿地、水田
  • 繁殖期:1月~4月、寒冷地では遅く、温暖地帯では早くなる場合があるとされる

生態の特徴:

非繁殖時には森林内部や水田などで生活し、繁殖期には池、水たまりなどで1,000〜1,900個の卵を産む。寒い時期に産卵した場合、産卵後に再度、冬眠する。幼生(オタマジャクシ)から成熟するまでは通常2年ほどを要する。幼体〜成体は肉食性だが、幼生は水草や藻などが主要なエサになる。

参考サイト:

トノサマガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アカガエル科
  • 学名:Pelophylax nigromaculatus
  • 分布:本州(関東地方から仙台平野を除く)、四国、九州、北海道西部(札幌市、恵庭市などに国内移入)
  • 体長:約5cm~9.5cm、オスよりメスのほうが大きい
  • 活動時期:4月下旬〜10月上旬。冬は土中で冬眠する。
  • エサ:昆虫、ミミズ、小型のカエルやヘビ(口に入るサイズ)、等
  • 寿命:野生下で3年~4年
  • 生息環境:平野部から低山地にかけての池、水田、水路
  • 繁殖期:4月〜7月、水田や浅いため池などに1,800個〜3,000個の卵を産みつける。

生態の特徴:

主に水辺で生活するが、非繫殖期には草地や樹林など水辺から離れた場所にも移動することがある。繁殖期のオスは水田や浅いため池などの水面で鳴き、自身の周囲1.5平方メートルほどを縄張りとしている。縄張り意識があり、他のオスが接近した際には大声で鳴く、体を膨らませるといった威嚇行動を取る。

参考サイト:

ツチガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アカガエル科
  • 学名:Rana rugosa
  • 分布:本州、四国、九州
  • 体長:約3cm~6cm オスよりメスのほうが大きい
  • 活動時期:12月下旬頃から池、水路などの泥中で越冬する
  • エサ:昆虫、クモ、等。幼体、成体はアリを好んで捕食する。
  • 寿命:不明
  • 生息環境:水田、河川、湿地、渓流など
  • 繁殖期:5月末〜8月末に1回あたり数十個、計690〜2,900個ほどの卵を産みつける。卵は5日ほどで孵化。

生態の特徴:

淡水域の水辺に生息する。幼生のまま越冬する場合があり、そうした幼生は全長8cmほどになる。水中で越冬する特性から、1年通して水がある環境を必要とする。また、成体は危険を感じると皮膚から悪臭がある粘液を分泌し、カエルを主なエサとするヘビから捕食されることを防いでいる。

参考サイト:

ウシガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アカガエル科
  • 学名:Rana catesbeiana
  • 分布:北海道南部、本州、四国、九州、沖縄(原産国はアメリカ合衆国、カナダなど)
  • 体長:11cm~18cm
  • 活動時期:成体は1年を通して見られる。オタマジャクシは越冬し、翌年の夏に幼体になる
  • エサ:昆虫、甲殻類、他のカエル、小型哺乳類、等
  • 寿命:野生下で7年~9年
  • 生息環境:河川、湖、沼、水路など
  • 繁殖期:5月〜9月上旬。水草の多い水面に6,000個〜40,000個の卵を産む。

生態の特徴:

夜行性であり、昼間は水草の中や岸辺の土手、茂みなどに隠れて過ごす。幅広い食性を持ち、小型の鳥類や爬虫類など、口に入るサイズのあらゆる小動物を捕食する。大型のカエルとして周囲の生物を貪欲に捕食することから、日本では特定外来生物に指定されている。

参考サイト:

オットンガエル

  • 分類:両生綱、無尾目、アカガエル科
  • 学名:Babina subaspera
  • 分布:奄美大島、加計呂麻島
  • 体長:9cm~14cm
  • 活動時期:1年を通して見られる
  • エサ:昆虫、サワガニ、ミミズ、ナメクジ、等
  • 寿命:野生下で4年~7年
  • 生息環境:丘陵地から山地の森林、耕作地、渓流部など
  • 繁殖期:4月~10月、産卵から2日~3日ほどで孵化する

生態の特徴:

基本的に森林内部や渓流部に生息するが、林道や公園でみられることもある。産卵時にはオスが水辺に直径20cm〜30cm、深さ2cmほどの穴を掘り、その中にメスが1,300個ほどの卵を産みつける。ただし、水たまりや池などに産卵した例もある。分布が重複しているアマミハナサキガエルと比較すると前肢が1本多い5本であり、体格ががっしりしているといった違いがみられる。

参考サイト: