日本の「甲虫」図鑑【ハネカクシ科・カミキリモドキ科など】

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日本に生息する甲虫類、特に「ハネカクシ科・カミキリモドキ科などの生態」をまとめたページです。
詳しい生態や飼育方法などは、以下のリンクからどうぞ。

詳しい生態やコラムはこちら→虫・昆虫(カテゴリー)

飼育方法はこちら→虫の飼い方(主に昆虫類)

アオバアリガタハネカクシ

photo by 福原達人(福岡教育大学 教育学部)
  • 分類:昆虫綱、コウチュウ目、ハネカクシ科
  • 学名:Paederus fuscipes
  • 分布:日本全土
  • 体長:約7mm
  • 活動時期:4月~10月
  • エサ:植物、小型の昆虫など
  • 寿命:約1年
  • 生息環境:水田、畑、湿地など
  • 繁殖期:1年中(7月〜8月頃がピークとされる)、土中に約18個〜100個産卵する

生態の特徴:

幼虫、成虫ともに雑食性だが、ウンカやヨコバイなど小型の昆虫を好んで捕食する。いわゆる農業害虫を捕食するため、農業においては益虫とされる。一方、卵から成虫までの形態でペデリンという毒素を体内に持っており、体液が人の皮膚に付くと数時間後に皮膚炎を引き起こす作用がある。成虫は灯火に誘引される習性があり、街灯や家屋などに寄ってくることがある。

参考サイト:

キイロカミキリモドキ

photo by 福原達人(福岡教育大学 教育学部)
  • 分類:昆虫網、甲虫目、カミキリモドキ科
  • 学名:Xanthochroa hilleri
  • 分布:本州(中国地方以南)、四国、九州、屋久島、沖縄
  • 体長:12mm~16mm
  • 活動時期:5~7月
  • エサ:成虫は花の蜜や花粉、幼虫は朽ち木
  • 寿命:不明(類似種のアオカミキリモドキは約1年)
  • 生息環境:平地から山地の森林、市街地など
  • 繁殖期:土中や朽ち木に産卵する

生態の特徴:

成虫はカミキリムシと比較して体表が柔らかく、刺激すると後脚の関節部からカンタリジンという毒素を含む体液を分泌する。卵、幼虫、蛹、成虫の全ての段階で毒を持っており、毒が人の皮膚に付着すると火傷のような症状を引き起こす。成虫は夜行性で、街灯や明るい人家などに寄ってくる場合がある。

主な参考文献:岡島秀治『ジュニア学研の図鑑『昆虫』』

参考サイト:

ツチハンミョウ

  • 分類:昆虫綱、コウチュウ目、ツチハンミョウ科
  • 学名:Meloe coarctatus Motschulsy(ヒメツチハンミョウ)Meloe proscarabaeus(オオツチハンミョウ)
  • 分布:北海道、本州、四国
  • 体長:12mm~30mm
  • 活動時期:3月~10月
  • エサ:成虫は植物の葉、幼虫はハナバチ類の巣にある卵、花の蜜や花粉
  • 寿命:幼虫は孵化後約4日~5か月、成虫は不明
  • 生息環境:低地から山地の雑木林
  • 繁殖期:4月~5月に土中へ4,000個~6,000個産卵する

生態の特徴:

孵化した幼虫は土中から花まで移動し、花に飛来した昆虫に飛び移って移動する。飛び移った対象が寄主にできるハナバチ類であれば巣に運ばれる形で侵入できる。巣に侵入した後は卵や花粉、花の蜜をエサとして成長し、擬蛹や蛹などの形態を経て成虫になる。また、成虫は危険を感じると脚の関節からカンタリジンを含む毒液を分泌する。カンタリジンは人の皮膚に付着すると火傷のような症状を引き起こす作用がある。

参考サイト:

ヒラズゲンセイ

  • 分類:昆虫綱、コウチュウ目、ツチハンミョウ科
  • 学名:Cissites cephalotes
  • 分布:近畿、四国、九州
  • 体長:約18mm~30mm
  • 活動時期:5月~8月
  • エサ:幼虫は花粉団子やクマバチの幼虫(成虫になってからは採餌しないとされる)
  • 寿命:不明(成虫になってからは約20日)
  • 生息環境:広葉樹林、雑木林などクマバチの巣がある場所の周辺
  • 繁殖期:5月~8月に同種と交尾後、クマバチの巣に入り込んで産卵する

生態の特徴:

幼虫はクマバチの巣で孵化した後、蜜を集めるクマバチに掴まって移動する。移動後はクマバチの幼虫や巣にある花粉団子などをエサとして成長し、擬蛹、蛹などの形態を経て6月頃に羽化する。成虫は危険を感じると関節部からカンタリジン(毒)を含む体液を出す。人の皮膚に触れると痛み、水ぶくれなどを引き起こす作用がある。

参考サイト:

アカハネムシ

  • 分類:昆虫綱、コウチュウ目、アカハネムシ科
  • 学名:Pseudopyrochroa vestiflua
  • 分布:北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島、奄美大島
  • 体長:12mm~17mm
  • 活動時期:5月~7月
  • エサ:成虫は花の蜜や花粉、幼虫は朽ち木や小型の昆虫
  • 寿命:不明
  • 生息環境:低地から山地の森林にある倒木、枯れ木など
  • 繁殖期:不明(幼虫は枯れ木の樹皮下で越冬し、5月頃に羽化する)

生態の特徴:

幼虫は枯れ木の樹皮の下、成虫は枯れ木や倒木で見られる。成虫はオスのほうが触角が長いことがオスとメスを見分ける目安になっている。無毒種だが体色がベニボタル(有毒種)と類似しており、天敵から身を守るために擬態していると考えられている。アカハネムシは胸部が凹んだ楕円状で、ベニボタルと比較して凹んでいる部分が多いことが両種を見分ける目安とされている。

参考サイト:

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