日本の身近な絶滅危惧種6選!付き合い方と私たちにできること。
こんにちは!生き物大好きゆるとと申します!
ここでは誰もが一度は見たことがある、聞いたことがある名前の日本に生息する絶滅危惧種を紹介します。
また、私たちができることについて考察しているので、そちらもご覧いただければ幸いです。
絶滅危惧種とは?
絶滅危惧種
野生の生息数が減少していてその種が1匹もいなくなる、つまり絶滅の危機に瀕している生物のことをさします。
レッドリスト
絶滅の恐れのある野生生物のリスト。国際的には国際自然保護連合(IUCN)が製作しており、国内では環境省のほか、地方公共団体やNGOなどが作成しています。
日本では5年ごとに全体的に見直していて、最新版の2020年版では絶滅危惧種が3772種にまで増加しています。
また、日本全体では生息数は多いものの、特定の地域では絶滅の危機に瀕しているような種は都道府県等でレッドリストを作成しています。
このように複数のレッドリストが作成されていますが、どのリストに載っていても絶滅危惧種という扱いになります。
レッドデータブック
レッドリストに掲載された種について、生息状況や存在を脅かしている原因等を解説した書籍です。
身近な絶滅危惧種
タンチョウ
分類・・・ツル目ツル科ツル属
分布・・・北海道
体長・・・140cm、翼を広げると2.4mにもなる
エサ・・・雑食性で、昆虫・エビ・カニ・貝・魚・野菜・果物・ネズミなど
寿命・・・20~30
繁殖期・・・3~5月
ツルの恩返しのモデルと呼ばれている。その美しさからアイヌ語で「サロルンカムイ(湿原の神)」と呼ばれ神聖視されている。
渡り鳥で、ロシア・中国・北朝鮮などに飛来するが、北海道では1年中見ることができる。
ウズラ
分類・・・キジ科ウズラ属
分布・・・北海道、本州、四国、九州
体長・・・20cm
エサ・・・昆虫、木のみ
寿命・・・3~4年
繁殖期・・・5~9月
50羽ほどの群れで生活する渡り鳥で、北海道や青森で繁殖し、冬になると関東・東海・四国などで越冬する。朝鮮半島で繁殖したものがまれに、日本海を超えて九州に飛来することもある。
しかし、長距離飛行は苦手で、少しずつ休み休み移動する。
地面を歩くことが多く、体高の数倍の高さを飛び越える脚力がある。
カモシカ
分類・・・偶蹄目ウシ科
分布・・・絶滅危惧種に指定されているものは、四国・九州
体長・・・100~120cm
エサ・・・低木の葉や芽、冬は小枝や木の皮
寿命・・・15年
繁殖期・・・10~11月
名前に「シカ」と入っていますがウシの仲間で、胃袋が四つあり反芻(はんすう)することで木の皮など消化しずらいものも食べることができる。
かつては「幻の動物」とも呼ばれ、日本書紀にも記載されている日本の固有種だが、地域によっては農作物を食害する被害も出ており対応が難しい動物となっている。
ヒメシロチョウ
分類・・・チョウ目シロチョウ科
分布・・・北海道、本州、九州
翅を広げた大きさ・・・36mm
エサ・・・幼虫はツルフジバカマの葉しか食べない 成虫は花の蜜
活動時期・・・4~10
繁殖期4~10
モンシロチョウによく似ていて、真っ白い翅と前翅の上部に大きい黒っぽい斑点がある。幼虫はマメ科植物のツルフジバカマしか食べず、この植物も一部地域では絶滅危惧種に指定されている。
北海道から九州まで全国的な分布は広いが、生育場所がかなり限定されており、定期的に草刈りをしないと草地が樹林化してしまい生息できなくなる。
カジカ
分類・・・スズキ目カジカ科
分布・・・北海道南部より南の日本各地
体長・・・15~17cm
エサ・・・肉食性で、水生昆虫、甲殻類、小魚
寿命・・・3~4
繁殖期・・・2~5
別名、ゴリ・ドンコ・ビシなど地方により愛称があり親しまれている。生息場所は渓流から、中流、下流と広く分布している。
分布している流域によって産卵時期と卵の大きさが違い、体と比べて頭が大きいのが特徴で、その身は淡白で独特のうまみがありとても美味しい。
ムツゴロウ
分類・・・スズキ目ハゼ科
分布・・・九州、有明海と八代海にのみ生息
体長・・・15~20cm
エサ・・・植物食で珪藻などの藻類
寿命・・・7~8年
繁殖期・・・5~7月
約1メートルほどの巣穴をほる。口には尖った歯がはえているが、泥の表面についている藻をこしとって食べるために使う。
皮膚呼吸の効率を上げるために皮膚が非常に薄く進化していて、0.2mmほどしかない。これは有明海特有のきめ細かい泥でなければ、皮膚が傷ついてしまい死んでしまう。
名物のかば焼きは絶品で、ほかにも様々な郷土料理がある。
絶滅危惧種が年々増える原因
国際社会の発展やトレンドなどのニーズの変化で、採取・乱獲により個体数が減少したり、開発や商業利用のための森林伐採や環境汚染で住める場所や環境を失うことが考えられます。
その他にも、人間が持ち込んだ外来種が定着、野生化することで本来生息していた在来種が駆逐されていることや、薪がいらない家電製品の普及や、農業の機械化により馬や牛が一般家庭からいなくなることで、草原や雑木林を利用しなくなり、里山の植生が変わってしまったことなどがあります。
私たちにできる最初の一歩
まずは自分の身近にある「自然」に手で、五感で、「触れてみる」という事です。
土に触れる。草木に触れる。鳥や虫の声を聴く。動物と触れあう。空や川や風を感じる。など、実物に触れて、身の回りにはどんな「自然」が息づいているか理解することで、絶滅危惧種を取り巻く環境を知る第一歩になると私は思います。
まとめ
今回は一般的に、認知度が高いと思われる生き物について紹介しました。
FSC®認証マーク・・・持続可能な森林管理が行われている木材素材の製品についているマーク。
MSC®認証マーク・・・持続可能で豊かな海を守るために作られた製品についているマーク。
このような持続可能な素材を使った商品を意識的に購入するなど、できることから始めることが大切だと思います。
国の発展や、自然淘汰など難しい問題もありますが、生き物に慣れ親しんだ経験ををのちの子供たちにもさせてあげたいと願っています。
最後まで読んでくださりありがとうございます。