初めてでも大丈夫!アマガエル飼育を徹底解説|エサ、飼育用品、冬の管理方法も
こんにちは! 館長のゆるとです!
この記事では、ニホンアマガエルの特徴、飼育方法、冬の管理について解説しています。
- カエルのエサが分からない
- 飼育は難しいの?
- 冬は冬眠するの?
- 子どもの自由研究で観察したい
こんな疑問を持っている、あなたにぜひ読んでほしい記事です。
この記事を最後まで読めば、アマガエル飼育の全てが分かります。
ニホンアマガエルの特徴
一見、同じに見えるアマガエルたちですが、実はとても個性的です。
鳴き方や色の変わり方もそれぞれ違い、行動的だったり引きこもりだったりと、いろいろな表情を見せてくれます。
- 分布・・・北海道、本州、四国、九州
- 体長・・・22~45㎜ メスのほうが一回り大きい
- 活動時期・・・3~11月 気温が10℃以下になると冬眠する
- エサ・・・肉食性、昆虫やクモなど
- 寿命・・・5~10年
- 繁殖期・・・4~8月 鳴くのはオスだけ
- 皮膚から弱い毒を出し、病気や寄生虫から身を守っている
アマガエルを素手で触っても問題ありませんが、その手で目をこすったりすると炎症を起こす場合があるので、触ったら必ず手を洗いましょう。
アマガエルは樹上棲のカエルで、葉っぱや木の上など地面より高い場所を好みます。
アマガエルは体の色を変えるのが得意で、茶褐色や美しい緑色など周囲の色に溶け込むことができます。
ニホンアマガエルほど体色を大きく変えられるカエルは、実はとても珍しいんです。
エサについて
アマガエルの主なエサは、虫や人工飼料です(ハエ、クモ、バッタ、コオロギ、ワラジムシ、冷凍アカムシ、カエル用フードなど)。
注意点として、基本的にアマガエルは、生きたエサしか食べません。
人工飼料などを与えたい場合は、ピンセットや人に慣れさせる必要があります。
状況に応じて、以下の方法を使い分けるとよいでしょう。
- 飼育ケージに生きたエサを投入し、様子を見る
- ピンセットでエサをつまんで与える
飼育ケージに生きたエサを投入する方法は、「ピンセットからエサを食べない」「1週間以上、家を留守にする」などの場合に有効です。
飼い始めの時期は、エサを投入する方法で環境に慣れさせるのが良いでしょう。
ピンセットで与えるメリットは、人に慣れやすくなる点です。
人に慣れたアマガエルは、ピンセット=エサと認識するようになり、人工飼料などの「動かないエサ」も食べてくれるようになります。
常に生きたエサを用意するのは大変なので、人工飼料に慣れさせると飼育が楽です。
オススメの人工飼料は、カエル用フードの「ひかり ベルツノ」です。
飼育用品
最低限、これだけは揃えておきたい飼育用品です。
飼育ケージ
アマガエルはジャンプ力が高く壁を登ることもできるため、脱走防止に蓋つきの飼育ケージが必要です。
飼育ケージ自体は30×30㎝ほどのサイズで十分ですが、アマガエルは立体的な動きを好むため高さがあるケージがおすすめです。
苔や流木などのレイアウトを設置した「ビバリウム水槽」は、とても見応えがありますよ。
カエルの足場(人工水草など)
アマガエルは樹上を好むため、人工水草や観葉植物など足場になるレイアウトを設置しましょう。
これはアマガエルの「隠れ家」になります。
身を隠す場所がないと、アマガエルは常に身の危険を感じてしまい、ストレスで弱ったり病気になったりしてしまいます。
水入れ
アマガエルは、皮膚から水分を補給します。体全体が入るくらいの水入れを用意しましょう。
水場は100円ショップの小皿などで十分です。
ピンセット
エサを食べさせる他、フンやごみの除去など使うことが多い道具です。
木製のピンセットは素材が柔らかいため、カエルを傷つけにくいのでオススメです。
床材
飼育ケージの床に敷く素材です。
床材は、飼育ケージを清潔に保ったり、湿度を確保したりする目的で使用します。
床材の種類は、ペットシート、園芸用土、ペット用ソイルなどがあります。
中でも初心者にオススメの床材は、キッチンペーパーです。
汚れたら丸ごとゴミ箱に捨てられるので、掃除も簡単でゴミの処理にも困りません。
霧吹き
アマカエルは乾燥に弱いため、霧吹きで湿度管理する必要があります。
霧吹きは100円ショップのもので十分です。
アマガエルの飼育方法
アマガエルのお世話自体はとても簡単です。
実際の飼育方法を見ていきましょう。
飼育ケージのセッティング
- 床材を敷く
- 足場を設置する
- 水場を設置する
セッティングのポイントは、水場を取り出しやすいようなレイアウトにすることです。
水交換の頻度が高いので、スムーズに水場を取り出せる配置にしましょう。
日々のお世話
- 朝と夕方、飼育ケージ内に1〜2回軽く霧吹きする
- 1日1回、水交換する
- 3日に1回、エサを与える
- 1週間に1回、床材を交換する(キッチンペーパーの場合)
- 床材が土の場合は、1か月に1回を目安に交換する
アマガエル飼育のポイントは、清潔な環境を保つことです。
すすぎや水拭きでよいので、定期的に水入れや足場など、飼育ケージ内を掃除しましょう。
床材交換の目安は「生臭いにおい」で、極力臭いが出る前に交換してあげましょう。
寄生虫や病気の防止につながります。
飼育の注意点
素手で触らない(冷やしてから触る)
カエルにとって、人の体温はかなりの高温です。
素手で触るとカエルが火傷してしまうことがあります。
掃除の際など、どうしても触る必要があるときは、水で手を冷やしてから触ったり、小さい網で捕まえたりするのがよいでしょう。
「ベタ慣れ」について
ネット上には指に食いついたり人に近寄って来たりする、「人にベタ慣れ」したカエルの写真や動画があります。
ですがカエルは、犬や猫のように人に懐いたり、コミュニケーションをとったりはしません。
日々のお世話を通じて、ピンセットや人間が「危険ではない」と理解し、少しずつ警戒を解いていくことで「人に慣れて」いきます。
人に慣れさせるポイントは、カエルとの接触を必要最小限にすることです。
エサが欲しいなど、カエルの欲求がある時だけ接触し、カエルのプライベートには干渉しないのが「慣れ」させるコツです。
逃がす場合
アマガエルを逃がすと決断することもあるでしょう。
その場合は、捕まえてきた場所に逃がしてあげてください。
同じアマガエルでも、生息地域によっては特徴が大きく違っていたり、逃がした地域には本来いない病原菌を持っていたりします。
またペットショップから購入した場合は、絶対に外に逃がしてはいけません。
ペットショップには海外の動物が展示されていることも多く、日本にはない病気や寄生虫が生態系に壊滅的な打撃を与えてしまうことがあります。
冬の飼育について
アマガエルは日中の気温が10℃を下回ると、冬眠の準備に入ります。
一般的には、ヒーターを使用しカエルを冬眠させないで飼育することが多いようです。
冬眠させない場合は20℃前後を目安に、飼育ケージを保温します。
ヒーターについて、詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ「カエル飼育にオススメのヒーター5選!カエルとの相性や商品の特徴、レビューまとめも!」
気温が10℃を下回ってきたら冬眠の準備をしましょう。
飼育ケージに水苔や腐葉土などを5㎝〜10㎝ほど入れ、カエルが穴を掘って冬眠できるようにセッティングします。
カエルが冬眠したら低温で日の当たらない、温度変化の少ない場所に飼育ケージを設置し、春を待ちましょう。
冬眠について、詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ「ヒキガエルを冬眠させるメリット・デメリット!冬眠方法も解説!」
まとめ
- アマガエルのエサは、小さい昆虫やクモ、冷凍アカムシなど
- 基本的に生きたエサしか食べないが、ピンセットに慣れれば、動かないエサも食べる
- 日々のお世話は、毎日の水交換と、3日に1回のエサやり、1週間に1回の床材交換
- 気温が10℃を下回ると冬眠する
- ペットショップで購入したカエルは、絶対逃がしてはダメ
表情豊かで、個性あふれるアマガエルをかわいがってあげてくささいね。
興味のある方は、こちらの記事も合わせてどうぞ「カエル飼育の壁、拒食とエサを食べない理由・原因と対処方法!」
最後まで読んでくださりありがとうございます!