エサ用昆虫、ヨーロッパイエコオロギの飼育方法と注意点!

2024年2月5日エサ・生き餌など,ヨーロッパイエコオロギ

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こんにちは!生き物大好きゆるとと申します!

この記事では、

・ペットのエサにコオロギを飼いたい

・コオロギの飼い方を知りたい

・初心者向けのエサ用昆虫を飼いたい

・エサ用ゴキブリは気持ち悪い

という方向けの内容になっています。それでは行ってみましょう!

ヨーロッパイエコオロギの特徴

体長・・・20~25mm

必要温度・・・25~30℃

丈夫で長生きしやすく、ストックに向いている

小中型トカゲ、カエル、ヤモリ、イモリなどのエサとして評価が高い

一年中繁殖できる。管理しやすく、飼育初心者向けのエサ用昆虫

乾燥を好むが、水が飲めないとすぐ弱る

ジャンプ力、動きが素早く扱いが難しい、何かと飼育者を困らせることが多い

飼育に必要な物

飼育ケース

100~200匹の飼育には30cmのプラケース、1000匹程度では70cmのプラケースを目安に選ぶとよいでしょう。

高さがあると脱出防止、蒸れによる死亡防止になります。コオロギの小さい子供などは蓋のメッシュから逃げることがあるため、蓋にはステンレスのメッシュをかませるか、コバエシャッターを利用するとよいです。

隠れ家

トイレットペーパーの芯など筒状のもの、卵の紙パック、新聞紙などが一般的です。

紙や植物質のものは食べてしまうので、柔らかい新聞紙などは定期的に交換が必要です。

水場

浅いタッパーや容器に、赤玉土やティッシュペーパー、脱脂綿などを湿らせて置きます。

直接水を入れると溺れることがあります。水浸しにならない程度に湿らせておきましょう。

エサ

雑食性なので、人間が食べるものなら何でも食べますが、熱帯魚や金魚のエサが手軽です。

野菜くずやカツオ節なども良いでしょう。野菜を与える場合は農薬が残らないようによく洗ってください。

パネルヒーター

生育に必要な温度は25~30℃のため、冬など寒い時期は必要になります。空調などで温度が保たれていれば必要ないでしょう。

日々の飼育と管理

一日一回のエサやり・・・食べきれるだけ与え、生野菜など生ものは食べ残しを回収しましょう。腐ったりカビの原因になります。

水場の管理・・・水場が乾いてきたら水を補給しましょう。水浸しにするのはダメです。

飼育ケースの掃除・・・1~2週間に一回掃除をしましょう。

掃除方法・・・

1.水場を取り除き、飼育ケースの中で隠れ家をゆすって、たまったフンとコオロギを落とします。

2.飼育ケースを傾けて、フンを端っこに集めます。

3.隠れ家をフンと反対側に設置、コオロギが入るのを待ちます。

4.コオロギが収まったら、端っこに集まっているフンを取り除きます。おわり。

繁殖について

メスはおしりにある注射器のような器官で土の中に卵を産み付けます。水場の赤玉土や脱脂綿などを土の代わりにしてメスが卵を産みます。

透明な容器の場合、産卵した卵が見えると思いますので、卵を確認できたら幼虫用の飼育ケースに移動させます。8~14日ほどで卵からふ化します。

お世話は成虫と同じですが、水不足に弱いため、常に水場を湿らせてください。1か月ほどで成虫になります。

よくあるトラブルと解決法

突然の大量死について

主な原因は4つあります。

1.飼育ケース内の蒸れ・・・飲み水は必要ですが湿度に弱いため、飼育ケースの通気性を良くする。虫に害のない除湿剤を置く。などの方法があります。

2.飼育温度が高すぎる、低すぎる・・・35℃以上や15℃以下になると弱ってしまいます。

3.飼育ケースが狭すぎる・・・あまりの過密飼育は死亡の原因になります。30cmプラケースに200匹を目安にしましょう。

4.病気のまん延・・・病気で弱った、死んだコオロギを共食いすることで病気が広まることがあります。十分な餌を与えたり、死骸をこまめに取り除くようにしましょう。

臭いが出てきた

たんぱく質を多く含む食事を与えていると匂いが強くなる傾向があります。植物質のエサを中心に与えると改善できるでしょう。また、長期間掃除をしていなかったり、フンが水浸しになっていると匂いが出ます。

鳴き声がうるさい

鳴くのは成虫のオスだけなので、成虫のオスから食べさせる、オスの翅を切るといった方法があります。オスが少なくなると、繁殖スピードが落ちることも覚えておいてください。

卵がふ化しない

ヨーロッパイエコオロギの適正温度は25~30℃なので、25℃以上の環境を用意するとふ化しやすくなります。

共食いする

コオロギはタンパク質が不足すると共食いで補おうとします。たんぱく質が豊富な餌を与えすぎると匂いが出るため、観察と調整をして栄養バランスよくエサを与えてください。

飼育が大変なら、ストックするだけという方法も

エサ用昆虫の中では飼いやすいと言われるヨーロッパイエコオロギですが、生き物を飼育するのは手間とお金がかかります。

コオロギの飼育にかかる手間とお金を、トカゲやカエルなどのペットと過ごす時間に使うという考え方もできます。

エサ代は少し高くなってしまいますが、コオロギ飼育の手間と、全滅などのリスクを考えて、食べきるまでのストックと考えるのも選択肢の一つだと思います。

昆虫を主食にする際の注意点

ヨーロッパイエコオロギは、エサ用昆虫として高評価ですが、そればかりを与えていると、栄養が偏ってしまい体調を崩してしまうことがあります。

そこで、ヨーロッパイエコオロギなど昆虫を与える際は、カルシウムなどサプリメントを振りかけて食べさせることで、欠点を補うことができます。

詳しくはこちらの記事で紹介しているので参考にどうぞ

「ダスティングってなに?」爬虫類・両生類飼育に必須のサプリ事情を徹底解説「ガットローディングとは?」

まとめ

・ヨーロッパイエコオロギは初心者向けのエサ用昆虫

・栄養価や食いつき、繁殖スピードの速さなどエサとしての評価が高い

・過密飼育するため、大量死や鳴き声がうるさい問題がある

・飼育しないで食べきるまでのストックとしての利用も選択肢の一つ

ヨーロッパイエコオロギの飼育について少しでも参考になれば幸いです。なお、ヨーロッパイエコオロギは外来種ですので、逃げ出さないよう、捨てないように気を付けてください。最後まで読んでくださりありがとうございます。

興味のある方はこちらの記事もどうぞ

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