「ダスティングってなに?」爬虫類・両生類飼育に必須のサプリ事情を徹底解説「ガットローディングとは?」
こんにちは! 館長のゆるとです!
この記事では、ペット飼育に欠かせない「サプリ」について解説します。
- ダスティング、ガットローディングってなに?
- なぜ必要なの?
- ダスティングが必要ないエサは?
- おすすめの商品は?
初心者の方や、詳しい方法が知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
それでは行ってみましょう!
ダスティング・ガットローディングとは?
そもそも「ダスティング」「ガットローディング」は、何のために必要なのでしょうか?
ダスティング
ダスティングとは、ビタミンやカルシウムの粉末をエサに振りかけて、ペットに食べさせることをいいます。
爬虫類、両生類飼育ではカルシウムが不足しやすいため、エサ用昆虫などを粉まみれにして与え、不足しがちな栄養素を補います。
ガットローディング
ガットローディングとは、エサ用昆虫そのものの栄養価を高めてから、ペットに与えることをいいます。
具体的には、ペットのエサとなる昆虫などに栄養価の高い人工飼料などを食べさせ、そのエサ用昆虫を与えることで間接的に栄養を与えるといった方法です。
ガットローディングすることで、本来植物を食べないペットでも、エサ用昆虫を通じて必要なビタミンなどを補給できます。
なぜ必要なのか?
ダスティング、ガットローディングの目的は、爬虫類・両生類飼育で最も注意が必要なクル病を予防するためです。
クル病の予防
クル病とは、骨が軟化・変形する病気で、歩行困難や摂食障害を引き起こし、最悪死に至る病気です。
クル病の主な原因は「カルシウム不足」です。
長期間ペットを飼育していると、どうしてもエサが偏ってカルシウムが不足しやすくなります。
背骨が曲がるなど、変形してしまった骨は元に戻らないため、日ごろからクル病を予防するのが重要です。
必要ないエサはあるの?
結論として、全てのエサにダスティングする必要はありません。
ダスティング・ガットローディングが必要なエサ、いらないエサを解説していきます。
ダスティングが必要なエサ
・エサ用昆虫・・・コオロギ、ローチ、ミールワームなど
・野菜や果物など・・・カルシウム含有量の少ない、植物質のエサ
特に昆虫は、カルシウム吸収を邪魔するリンを多く含んでいるため、ダスティングは必須といえます。
ダスティングがいらないエサ
・ダンゴムシ、ワラジムシなど・・・甲殻類を与えている場合。
・魚やマウスなど・・・骨ごとエサを与えている場合。
・人工飼料を与えている場合。
このようなエサはカルシウムが豊富に含まれているので、ダスティングは必要ありません。
ダスティングのやり方と注意点
- 小さいタッパーと、カルシウムパウダーを用意
- エサをタッパーに入れ、カルシウムパウダーを振りかける
- 軽くタッパーを振って粉まみれにする
- ペットにエサを与える
注意点・・・一度エサに振りかけた粉は捨てましょう。
汚れや湿気を吸収しているので、雑菌やカビが繁殖しやすくなります。
ガットローディングのやり方と注意点
- エサ用昆虫などに、1〜2日間、栄養価の高いゼリーや野菜を与える
- ペットにエサを与える
注意点・・・今のところ、ガットローディングによって「目的の栄養素が補える」と実証されたデータはありません。
ですので実際にガットローディングしたエサを与えてみて、ペット様子をよく観察するのがよいのではないかと思います。
おすすめのダスティング粉末
ダスティングに使用する各種粉末について、おすすめを紹介します。
GEX エキゾテラ カルシウム+ビタミンD3
ビタミンD3は、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。
この商品は、カルシウムとビタミンD3の両方を1つでまかなえるので便利です。
ビタミンの取り過ぎが心配な場合は、カルシウム単品の粉末と使い分けましょう。
ポゴナ・クラブ 爬虫類牧場パウ 炭酸カルシウム
カルシウムパウダーにはビタミンD3を添加した商品もあり、ビタミンD3は過剰摂取すると病気になってしまいます。
シンプルに、カルシウムだけを与えたいならこちらがおすすめ。
まとめ
・ダスティングとは・・・エサにカルシウムやビタミンの粉末を振りかけ、ペットに食べさせる方法
・ガットローディングとは・・・生きエサに栄養価の高い野菜などを食べさせ、生きエサの栄養価を高めてからペットに与える方法
・それぞれの目的は・・・クル病や栄養失調の予防
・ダスティングは、エサの種類とペットの種類によっては必要ない
名前は難しいですが、エサに粉をまぶして食べさせるだけのことです。
この記事が少しでも、あなたのお役に立てたなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。